たっぷりチョコのカスタードエクレアについて

いつものように原付に乗って学校から自宅へ、バカみたいな寒さに耐えながら走っていたら何か温かい飲み物が欲しくなり、家の近くのセブンイレブンに寄った。偶然にも中学の同級生がいた。いくら田舎で片手で数える程しかないコンビニとはいえ、知り合いに会うことは滅多にない。軽く喋った後、3月に仲の良かったメンバーで飯を食いに行くことになっていたらしく、そこに誘ってもらった。詳しくはライングループでということだったので招待しておいてもらい、家に帰ってから参加することを伝え解散した。そのラインルグループの名前が「最後の晩餐」だったのが、面白くもあり、就職や進学などで全く別々の道に進み、もしかしたら死ぬまで二度と会うことのない可能性もあると考えると、何かこみ上げてくるものがあった。

 

で、ここからが本題なんですけど、解散した後本来の目的を果たすべく僕は店に入った。暖房が効いていて、思わずにやけてしまった。全身の細胞が喜びのダンスを踊っていた。ここで伝えておきたいのは僕は体質的に暖房の暖かさが苦手ということである。一応言っておくが、クーラーも苦手。10分ほどで必ずお腹が痛くなる。暖房に話を戻しますが、いっときの暖かさは良い。むしろ好き、大歓迎。だけどクーラー同様10分が限界。必ずと言っていいほど頭が痛くなる。結果、外気の寒さから解放してくれた暖房ににやけつつも買い物を10分以内に済ませなければならない。この話をするたびにだいたい「10分以内に買い物を済ませればいいだけじゃん。」と言われる。それくらい分かっている。バカじゃないんだから。

 

入店と同時にレジの後ろの壁にある時計を横目で確認する。そのまま直進してホットドリンクのコーナーへ向かう。これまでに幾度と繰り返してきた無駄のない動き、競技化されたら優勝できるかもしれない。だがここで問題が生じる。コンビニのホットドリンクコーナーはだいたいレジの近くにあるのだ。このコンビニはホットドリンクを手にとってすぐ左を向くと、すぐレジである。びっくりするぐらいすぐに会計できる。本来の目的だとここで会計すればいいだけの話だが、今回の僕はいつもと違った。「時間が余ってるじゃん。」と思った。なぜか思った。資格試験の時も、ろくに見直しをせずに退出可能時間になるとすぐ退出する僕がである。

 

手に持っていた温かいレモンティーを一度戻して、僕はスイーツコーナーに向かった。コンビニといえばスイーツである。ちなみにお気に入りはわらび餅。当然のようにわらび餅を手に取・・・ることはなかった。ある商品が目に飛び込んできてしまったから。

 

たっぷりチョコのカスタードエクレア(以下TCKE)

 

僕はレジにダッシュし、購入したTKCEをリュックに入れ、原付にまたがり家へと急いだ(法定速度は守った)。

 

エクレアといえば、クリームが上半分をチョコでコーティングされたパンのようなもので挟まれているものがデフォだと思う。違うだろと声を荒らげたい人がもしかしたらいるかもしれないが、ここでは話を合わせて欲しい。ここでTCKEの登場である。上半分をチョコでコーティングされたパンのようなものにカスタードが挟まれている。普通のエクレアの中のクリームがカスタードに変わっただけ。すごく美味しかった。確かに「たっぷりチョコのカスタードエクレア」と言いたい気持ちもわかる。わかりみが深い。だけど、どうしても言わせていただきたい。

 

それってカスタードエクレアでよくない?

 

よくないですか?だってパンのようなものをコーティングしているチョコレートの量は普通のエクレアと変わらないんですよ?変わらないのに?なんで?そもそもTCKEの法則でいくと、普通のエクレアも「たっぷりチョコのエクレア」にならないとおかしいと思うんですよ。そのくせにカスタードはたっぷりなんですよ。ナニソレイミワカンナイ。

 

どうしても納得いかないので、セブンイレブンバイトをしている友達にTCKEのカスタード並みにたっぷりとクレームを送ってやった。すると「しね」とだけ返ってきた。自分でもどうでもいいことに対してバカみたいに、たっぷりと口を挟んでいるのは最初から分かっていた。一度気なってしまうと、モヤモヤして忘れることができないことは人間なら一度は経験したことがあると思う。今回はそれがTCKEだった。だからどうしても口を挟みたかった。

 

チョコよりもカスタードをたっぷりと挟んでいるTCKEのように。